最近、同じ時間帯に散歩している犬友達ができました 😀
先日、散歩中に出会ったトイプードルちゃん。
1才のトイプードルちゃんなんですが、飼い主さんが「この子アンダーショットなんです」と言ってました。
アンダーショットとは、口を閉じたときに、下の門歯が上の門歯よりも前に出ていて、受け口のように見えることです。
お顔をみると確かに顎が少し前にでているのはわかりましたが、とても愛らしくて可愛かったです。
飼い主さんが、
「愛嬌あるのは可愛いけど、歯のケアが大変なのよね」
とケアに困っている様子でした。
家に帰って調べてみたところ、トイプードルはアンダーショットの子が多いそうです。
アンダーショットが5mmを超えると、見た目でもわかり、「しゃくれ」の状態になります。
オーバーショットの場合は「出っ歯」の状態になるため、気にする飼い主さんも多いそうです。
- アンダーショット、オーバーショットなど咬み合わせの種類
- 犬の歯の本数
- アンダーショット、オーバーショットは治る?原因や影響
- 不正咬合の場合の家でできるケア
について詳しく解説します。
最後まで読んでくれたら嬉しいワン♪
目次
犬の噛み合わせの種類(アンダーショット・オーバーショット)
犬の咬み合わせの種類はいくつかあります。
参考資料: 図鑑 世界の犬 純血212種
上顎と下顎がわずかに接触している咬み合わせのこと。
正常な噛み合わせです。
参考資料: 図鑑 世界の犬 純血212種
口を閉じた時に上顎と下顎の門歯の先端がぴったり合っている咬み合わせのこと。
参考資料: 図鑑 世界の犬 純血212種
人間で表現すると、受け口(しゃくれ)の状態です。
アンダーショットが犬種標準になっている犬種もあります。
ブルドッグやパグはアンダーショットが標準咬み合わせになります。
参考資料: 図鑑 世界の犬 純血212種
下顎より上顎の方が長く、前方に突き出た咬み合わせのこと。
人間で表現すると、出っ歯の状態です。
あなたのワンちゃんはどれにあてはまりましたか?
その後、生後4~5カ月で乳歯が抜け落ちていきます。
永久歯は、上の歯が20本、下の歯が22本、計42本です。
アンダーショット、オーバーショットは治る?原因や影響
アンダーショットやオーバーショットになる原因が知りたいワン
アンダーショット、オーバーショットの原因
1 遺伝
犬のアンダーショットの原因の多くは遺伝によるものです。
遺伝による先端的な骨格による場合、これは自然には治らないことが多いです。
親犬がアンダーショットなど不正咬合の場合、生まれた子にも不正咬合が発現することがあります。
ここ数年、トイプードルにアンダーショットの子が多く出ているとの情報もありました。
2 乳歯遺残(にゅうしいざん)
乳歯から永久歯に生え変わるときに、乳歯が抜けずに残ったままの状態で永久歯が生えてくると、永久歯の成長を邪魔してしまい、不正咬合を引き起こしてしまうことがあります。
乳歯が自然に抜けない場合は、避妊手術や去勢手術する際に全身麻酔で抜くことが多いです。
アンダーショット、オーバーショットによる影響
アンダーショットやオーバーショットはどんな影響があるのでしょうか?
日常的な生活や健康には影響がないことがほとんどです。
ただし、噛み合わせがずれている状態の為、フードが食べづらい、歯垢(プラーク)が取り除きにくい、歯石や歯周病になりやすいなどが起こることがあります。
上下の歯のズレが5mm以内の場合は、アンダーショットでも問題がないことがほとんどです。
5mm以上ずれていると、上下の歯のズレによって歯が歯ぐきや口の上部分にあたってしまい、口の中が傷つくことがあります。
歯周病菌が繁殖することで、腎症・網膜症・神経症、糖尿病などの原因となることがあります。
その為、不正咬合の子はより日常的な歯のケアが必要となります。
犬の噛み合わせは治療したほうがいい?
噛み合わせは悪くても、生活上不都合がないようであれば、矯正や抜歯の必要はありません。
但し、日常生活に支障をきたす場合は抜歯または矯正を行うこともあります。
ただし、犬の口内の治療は専門的な分野になります。
全身麻酔を使用することが多いため、生活に支障がない限りは様子観察になることが多いです。
うちの子の咬み合わせ大丈夫かしら?
乳歯遺残の場合は歯を抜くこともあります。
全身麻酔での治療になりため、去勢や不妊手術などの手術と同時に行うこともあります。
ただ、単に見た目を良くするためだけに、アンダーショットの治療を行うのはお勧めできません。
どうしても…という場合は獣医師によく相談して治療を決めてください。
不正咬合の場合の家でできるケア
不正咬合は、治療は行わなくても生活に支障なく過ごすことができます。
ただし、アンダーショットの犬は、歯垢がつきやすくなります。
歯周病や歯肉炎にならないよう、歯磨きなどのオーラルケアをこまめにすることをおすすめします。
口内をチェックし、傷や出血などがないかなどの確認も重要です。
異常に気付いた時点で獣医さんに相談することをおすすめします。
また、シニアになると歯が弱くなるため歯肉炎になりやすくなります。
放っておくと口臭の原因にもなるため、小さい頃から毎日歯のケアを行うことをおすすめします。
まとめ
fa-arrow-circle-o-right生活や健康に支障がなければ治療の必要はない
fa-arrow-circle-o-right歯周病を防ぐため毎日の歯磨きが大切
いかがでしたか?
犬のアンダーショットやオーバーショットはほとんどの場合、生活に支障がないとわかりました。
ただし、ワンちゃんにとっては支障がなくても、飼い主さんが「見た目」を気にして治療したいという方も多いそうです。
抜歯手術や審美歯科治療は全身麻酔で行うリスクなどもあります。
ワンちゃんの生活に問題がなければ治療を行う必要はないかと思います。
お散歩でお友達になったワンちゃんはアンダーショットと言ってましたが、私はすごく可愛いと思いました。
アンダーショットが標準のブルドッグさんやパグさんもとても愛らしくて可愛いですよね。
アンダーショット、オーバーショットに限らず毎日の歯磨きをすることが大切です。
ワンちゃんがいつまでも元気でいてくれるように歯のケアも一緒に頑張りましょう。