このように桃には身体に良いさまざまな栄養素が含まれています。
それぞれどのような効果が期待できるのでしょうか?
水分
桃(白肉種)の栄養価(100gあたり)の中で最も多いのが水分です。
水分は100gあたり88.7 g含まれています。
スイカの水分量は100gあたり89.6g、メロンは100gあたり87.9gです。
普段水分を普段あまりとらない犬には水分補給として有効です。
夏から秋にかけて旬な果物と言えば桃ですよね✨
桃には、食物繊維やカリウム、ビタミンCといった栄養素が豊富に含まれています。
私も桃が大好きです。
“甘くてジューシーな桃をうちの愛犬にもあげたい!”
と思い、犬に桃を与えても良いのか調べてみました。
そもそも、犬は桃を食べても大丈夫なのでしょうか?
結論からお伝えすると、桃は基本的には犬に与えても大丈夫です。
桃は犬にとって中毒を起こすような成分が含まれていないため、基本的に犬が食べても問題ありません。
子犬の場合はいつから与えても良いの?
子犬は消化機能もまだ未発達なことが多いため、与えない方が良いでしょう。
歯が永久歯に生え変わる頃には消化機能が発達してくるので、それ以降であれば与えても問題ないと言われています。
ただし、桃を与えるには年齢や腎臓へのリスクなど、いくつか注意しなければならないことがあります。
特に桃の皮や缶詰は要注意です。
そこで今回は、犬が桃を食べた際に与える影響、適量や正しい与え方や、犬に桃を与えるときの注意点について解説していきます。
ぜひ最後まで読んでほしいワン♪
目次
犬に桃を食べさせても大丈夫なのでしょうか?
冒頭でもお伝えしましたが、基本的に桃の果肉には、犬の体に中毒を引き起こすような成分は含まれていないため、犬に桃を与えても問題ありません。
ただし与えすぎは要注意です!
食物繊維やビタミンを取り過ぎると下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
桃にはどんな成分が含まれているんだワン?
●エネルギー:38kcal
●水分:88.7 g
●たんぱく質:0.6 g
●脂質:0.1g
●炭水化物:10.2g
●カリウム:180mg
●ビタミンC:8mg
●食物繊維:1.3g
参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年度版(八訂)」
このように桃には身体に良いさまざまな栄養素が含まれています。
それぞれどのような効果が期待できるのでしょうか?
桃(白肉種)の栄養価(100gあたり)の中で最も多いのが水分です。
水分は100gあたり88.7 g含まれています。
スイカの水分量は100gあたり89.6g、メロンは100gあたり87.9gです。
普段水分を普段あまりとらない犬には水分補給として有効です。
ただし食事の制限がある犬の場合は、桃を食べてもよいのか、必ずかかりつけの先生に確認してみてください。
ペクチンは、食物繊維の一種で、水に溶けるとゼリー状に固まります。
レモンやオレンジなどの柑橘類やりんご、バナナなどに多く含まれています。
乳酸菌などの腸内の善玉菌を増殖させる効果が期待できるので便秘解消に役立ちます。
フルクトースとは、甘味のもとになる成分で体内に吸収された後、エネルギーとして活用されます。
ただし、フルクトースを過剰に摂取すると、肥満などの原因になってしまう可能性がありますので与えすぎには十分気を付けましょう。
クエン酸は、糖質やたんぱく質などをエネルギーとして効率良く燃焼させる効果が期待できます。
また、クエン酸には疲労回復や筋肉疲労を軽減する効果が期待できます。
カリウムは体内に溜まっている余分な塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きがあります。
他にも、体はコレステロールや糖質の吸収を抑える働きや、細菌やウイルスから身体を守る効果が期待できます。
ビタミンは病気や老化の原因となる「活性酸素」を除去したり、免疫系が適切に働くのを助ける働きのある水溶性の栄養素です。
活性酸素を無害化し細胞を守る効果によって病気の予防につながります。
ただし犬は、体内でビタミンCを生成できるため、積極的に食物で摂取する必要はありません。
食物繊維は大きく分けて不溶性と水溶性があります。
桃には、水溶性のペクチンという食物繊維が含まれているので摂取することで腸内の環境を整える働きが期待できます。
便秘を予防したり、腸内を整えてくれる効果が期待できます。
犬に桃を与えるときは、犬の体重に合わせて与えるようにしましょう。
桃はあくまでもおやつとして与えることが大切です。
おやつとして与えた場合は、1日に必要なカロリーの1割程度に抑えるのが理想だと言われています。
桃のカロリーは100gあたり38kcalですので、以下に記載した量を目安してみて下さい。
犬に桃を与える量の目安 | |
超小型犬(体重4kg未満) | 5~7g程度 |
小型犬(体重5~10㎏) | 7~15g程度 |
中型犬(体重10~25㎏程度) | 10g~20g程度 |
大型犬(体重25㎏~) | 20g~ |
※水分を多く含んだ果物を食べ過ぎるとお腹が緩くなりやすくなる場合があります。
※上記の量は、あくまでも目安であり、実際の犬の体格や運動量によって異なります。
※犬の年齢や健康状態によっては過剰摂取となる場合がありますので十分に気を付けましょう。
犬に桃を与えるときは、小さく切り、生のまま与えるようにしましょう。
超小型犬や、そのまま飲み込む恐れのある犬の場合は、桃を喉に詰まらせないようにつ食べやすいよう小さく切る、またはすりつぶして与えましょう。
飲み込みの恐れや、消化機能に不安のある犬に与える場合には、ミキサーなどでジュースにして摂取させるのもおすすめです。
ここからは、犬に桃を与える際に気を付けることをお伝えします。
桃の種には「アミグダリン」という中毒物質が含まれておりいます。
万が一飲み込んでしまうと、痙攣を起こしたり、下痢や嘔吐などの中毒症状を招く恐れがありますので、桃の種は必ず取り除いて下さい。
また、未熟な桃の果実にも「アミグダリン」が含まれています。
犬に与える場合はよく熟した桃を選ぶようにしましょう。
また、桃の皮は消化しにくいため、皮は剥いて与えるようにしましょう。
初めて桃を与える場合は、食物アレルギー反応を示す犬もいるため、初めて食べてから数回までは様子をみながら少量ずつ与えましょう。
アレルギー症状が出ないか気を付けて観察しましょう。
少しでも様子がおかしいと感じた場合は、獣医さんへ受診するようにしましょう。
桃は甘みもあるため、与えたあとも犬が欲しがることがありますが、与えすぎはNGです。
桃で満腹になってしまうと栄養バランスが崩れてしまいます。
あくまでもおやつとして考えましょう。
また、与えすぎは肥満の原因にもなりますので、適量を守りましょう。
子犬の時期は消化器官がまだ発達していない状態です。
桃に含まれている食物繊維などの成分によって消化不良を起こし、嘔吐や下痢などの原因になることもあります。
犬種や体重に関わらず子犬に与える際は適量よりさらに少なくするか、与えないようにしましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、永久歯が生えそろう7~12か月ころには消化器官が発達してくるので、与えるならそれ以降にしましょう。
桃の缶詰や市販の桃ジュース、桃のケーキには甘味の元となる糖分が含まれています。
特にシロップ漬けの桃は糖分の摂り過ぎになりますので犬には与えないようにしましょう。
桃は、犬によってはアレルギー反応を起こす場合があります。
アレルギー反応を起こすと、皮膚のかゆみや発疹、下痢や嘔吐といった症状が現れます。
桃を与えた後に、上記のような症状が出た場合はアレルギー反応の可能性があるため桃を与えないようにし、動物病院へ受診することをおすすめします。
特に犬に初めて与える場合は、犬に異変がないか様子をよく見ておくようにしましょう。
桃に含まれているカリウムを過剰に摂取すると高カリウム血症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
健康な犬はが過剰なカリウムを摂取すると尿中に排出されますが、腎臓が弱っている犬は、カリウムの排出がうまくできない場合があります。
高カリウム血症の主な症状は、四肢のしびれや不整脈、頻脈、嘔吐など。
最悪の場合、命を落とす危険性もあります。
腎機能が衰えている犬には桃を与えないようにしてください。
桃を食べるなら、美味しい桃を選びたいですよね。
美味しい桃を食べるための選び方を紹介するわん♪
白桃でも黄桃でも、桃を選ぶ際には、表面の赤色が黒ずんでいない桃を選ぶと良いでしょう。
表面の赤色が黒ずんでいる場合は、硬めの桃である場合が多いです。
いかがでしたか?
桃には人間だけでなく犬にとっても良い栄養素が含まれています。
ただし、与えすぎは気を付けましょう。
あくまでおやつとして、摂取量やアレルギーなどに注意しながら与えましょう。
人間にとっては栄養があっても犬にとっては危険な食べ物も多いです。
飼い主さんが知っていることで大切な愛犬の命を守ることがあります。
ぜひこちらもお読みください。
最後まで読んでくれてありがとワン。