私たちが普段食べている食材の中には、犬が口にしてしまうと、犬の寿命を縮めてしまうことがあります。
チョコレートもその1つです。
私たちの生活の中で大変身近なお菓子なので驚かれる方も多いかと思います。
犬にとってはたとえ少量でも寿命を縮めてしまう絶対にあげてはいけない食べものなのです。
即死してしまうことは極めて低いですが、大量に摂取してしまえばその危険度は高まります。
今回ご紹介する5つの食材は、犬が口にしてしまうと死に至る恐れのある食材ばかりです。
これらの食材を飼い主さんが知っておくことで愛犬の命を守ることができます。
そこで今回は、犬に与えると最悪の場合死亡する恐れのある特に危険ランクの高いものを5つご紹介します。
目次
犬の寿命を縮めたり、即死することもある危険な食べ物5つ
冒頭でもお伝えしたように、人間にとっては大丈夫なものでも、犬にとっては寿命を縮めてしまう危険な食べ物があります。
何で人間はよくて犬はダメなの?
それは、基本的に犬の体内の構造と、人間の内臓機能や代謝の構造が異なるからです。
少量でも口にすることで最悪の場合、死亡する恐れがあるので絶対に与えないように気を付けて下さい。
それではさっそく犬に危険な食べものをご紹介します。
ナッツ類
ナッツ類は犬にとって危険な食べ物の1つです。
ナッツには、アーモンドやピスタチオ、クルミ、カシューナッツなど、様々な種類がありますが、基本的にナッツ類は犬に与えない方が良いでしょう。
少量でも口にすれば下痢や嘔吐など消化器症状を引き起こす可能性があります。
特に危険なのはマカダミアナッツです。
マカデミアナッツは中毒性が高いと言われています。
万が一たくさん口にしてしまうと、数時間で死亡してしまうこともあるので気を付けなければいけません。
飼い主さんがナッツを食べる時は、愛犬が誤って口にしないように気を付けましょう。
また、保管場所も愛犬が届かない位置に置いておくことが大切です。
チョコレート
冒頭でもお伝えしましたが、チョコレートは要注意です。
人間にとっては甘くて美味しいお菓子ですが、犬にとっては少量でも絶対にあげてはいけない危険な食べものです。
チョコレートの原材料であるカカオに含まれる、「テオブロミン」などの化学物質を犬が摂取すると、嘔吐や下痢をはじめとする中毒症状を起こします。
人間には「テオブロミン」を代謝できる働きがあるので危険性はありませんが、犬の体はテオブロミンを分解・排出する能力が極めて低いため、嘔吐や下痢をくり返すことで毒素を体外に出そうとします。
さらに、大量に口にしてしまうと痙攣や不整脈、心臓発作などを起こし、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
例え少量でも、犬の体重によっては致死率に達してしまうこともあります。
そのため、万が一愛犬が口にしてしまったら、すぐに獣医さんに診てもらうことをおすすめします。
お子さんがいらっしゃる場合は、食べる際に床に落としてしまわないように気を付けましょう。
ぶどう・レーズン
ぶどうやレーズンも犬にとっては有害です。
犬が大量にぶどうを摂取すると急性腎不全を起こす原因となります。
急性腎不全は、わずか1日ほどで急速に腎不全が進行して腎臓の機能が低下する、命に関わる危険な病気です。
万が一愛犬がぶどうやレーズンを口にしてしまい、下記のような症状があればすぐに病院へ受診することをおすすめします。
・欲や元気がなくなり、ぐったりしている
・嘔吐する
・意識が低下しぼーっとしている
・背中を丸める(痛がる)
たとえ、目立った症状が見られなくても、数時間経過してから症状がでることもあります。
その為、愛犬がぶどうを口にしてしまったらできるだけ早めに動物病院を受診することをおすすめします。
玉ねぎなどのネギ類・にんにく・らっきょ
犬にとって下記の食材は非常に危険な食べ物です。
- たまねぎ
- ネギ
- ニラ
- にんにく
- らっきょ
これらに含まれている「有機チオ硫酸化合物」が原因で中毒症状が起きます。
「有機チオ硫酸化合物」が犬の体内へ入ると、赤血球のヘモグロビンを酸化させて破壊し、その結果、中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至る危険な食べ物です。
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キシリトール
人工甘味料のキシリトールが使用されているガム、歯磨き粉、キャンディーなどは犬にとっては危険です。
犬のキシリトール中毒は、低血糖と急性肝不全を起こし、死に至ることもある危険な中毒です。
ごく少量でも中毒を起こすと30分から2日以内に、急性肝不全を引き起こし、嘔吐、無気力、黄疸、運動失調などの何らかの症状が見られることが多いです。
こんな症状がでたらすぐに病院へ。
今回ご紹介した5つの食べ物を犬が誤って口にしてしまったら、噛まれないように気を付けながら口の中のものを取り除き、すぐに動物病院へ行きましょう。
無理に吐かせたりするのはかえって危険です。
中毒症状が起きるとこのような症状が起こります。
- 食欲がない
- 元気がない
- 震えている
- 吐く
- 立ち方、歩き方がいつもと違う
緊急性の高い状態
- 頻繁に吐く
- 立てない・歩けない
- ふらふらしている
- 痙攣している
- 意識がもうろうとしている
- 皮膚や白目の部分が黄色い
- 尿の色が濃い
- 皮膚にあざのようなものが出てきた
無症状だから大丈夫だと安心するのは危険です!
なぜなら、食べ物によっては時間が経つにつれ中毒物質が徐々に吸収されて遅れて症状がでることもあるからです。
確実に口にしてしまった場合は動物病院に連絡して指示を待つことをおすすめします。
病院では、誤食した時間や愛犬の状態をみて検査・処置を行います。
レントゲンや触診、血液検査、エコー、内視鏡などを行うことが多いです。
それから、投薬治療なのか、吐かせる処置を行うなどの処置をします。
酷い場合は開腹手術を行うこともあります。
病院での詳しい処置については、こちらの記事を参考にして下さい。
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誤食を防ぐために飼い主ができること
愛犬の健康のためにも、犬にとって危険な食べ物を近づけないことが大切です。
犬はなんでも口にする習性があります。
危険なものは、愛犬が目につかない場所に置くなどしてしっかり管理しましょう。
ゴミ箱の置き場にも要注意です。
誤って口にしないように、ごみ箱は離したところに置きましょう。
飼い主さんが徹底管理するようにしてください。
まとめ 【犬に危険な食べ物5選】
いかがでしたか?
人間の身近な食べ物でも犬にとっては中毒性が高く、命の危険を伴う食材も意外と多いです。
つい人間の食べ物を与えてしまいたくなりますが、与えても大丈夫かどうか確認しましょう。
飼い主さんが犬にとって危険な食べものを認識しておくことが大切です。
万が一、口にしてしまった場合は、症状を確認してすぐに動物病院を受診しましょう。
最後まで読んでくれてありがとうワン。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。