我が家の愛犬、トイプードルのマロン(2歳)は、妻と私が出かける時にだけ吠えます。
普段はそんなに鳴かないのですが、出かける時に限って「ワンワン」とずっと吠えるようになりました。
外出するのが可哀そうになってしまうほど 😥
鳴くようになったのは、ここ半年くらいです。
心配になったので獣医さんに相談してきました。
すると、飼い主が外出しようとする時にだけ犬が吠えるのは意外と多いことがわかりました。
このような状態がみられると、外出する度に心配になってしまいますよね。
これでは飼い主さんも愛犬もお互いにストレスが溜まってしまいます。
そもそも、飼い主が外出する時だけなぜ犬が吠えるのでしょうか?
毎日の外出時に吠えなくさせるには、一体どうしたらいいのでしょうか。
その理由を突き止め、獣医さんやドッグトレーナーさんのアドバイス通りに対処してみたところ、愛犬マロンはだいぶ吠えなくなりました。
その方法についても詳しくお伝えします。
目次
飼い主が外出しようとする時だけ犬が吠える理由
ここからは獣医さんに相談した内容をお伝えします。
私が獣医さんに相談した内容はこちらです。
・愛犬が半年前から私たち(妻と私)が出かける時だけ吠えるようになった。
・普段はあまり吠えないのに出かける時ずっと「ワンワン」と鳴く。
・なぜ吠えるのか?
・どうしたら鳴かなくなるのか?
獣医さんの回答
犬同士がコミュニケーションを取るために、耳や目、しっぽ、口、鼻、様子などから相手に気持ちを伝える手段のこと
愛犬は、人の動きや様子を常に観察しています。
飼い主が出かける時だけではなく、準備をし始めるだけで突然吠え出す犬もいます。
飼い主さんが外出する時に鍵を持ったり、靴を履くなどの行動から「飼い主が出かける」と察知し、吠えます。
ただ吠えるだけでなく、吠え続けたり、洋服を噛みつくなどの場合は、分離不安症の可能性があるため、なるべく早めに対処した方がいいでしょう。
飼い主が外出しようとすると犬が吠える理由はいくつか考えられます。
一つ一つ見ていきましょう。
以前飼い主が外出した際、愛犬が寂しい思いをした
過去に愛犬が留守番した際に、長い時間一人になった。
または、留守番中に何かしら怖い思いをした。
このような恐怖心や不快な思いがトラウマになって吠えることがあります。
これは飼い主に「おいていかないで」、「また怖い思いをする」、「離れたくない」という不安から吠えるようになります。
吠えたら飼い主がかまってくれると学習した
愛犬を留守番させるのが可哀そうだと過度に心配した - 愛犬が吠えた際に、飼い主が「ぎゅっ」と抱きしめたり、撫でた
- 普段よりも過度に声をかけた
飼い主のこれらの行動によって、犬は自分が吠えたら飼い主がかまってくれるのだと学習します。
この学習が積み重なっていくと外出時に「吠える」という行動がエスカレートしていきます。
分離不安症が原因
愛犬が飼い主さんと離れることで愛犬が大きな不安や恐怖を感じることです。
愛犬が飼い主さんと常に一緒にいたり、飼い主さんへの依存が高い犬にみられることが多いです。
愛犬が飼い主とくっついて離れなかったり、飼い主の姿が見えなくなると吠える場合には要注意です。
分離不安症が進行すると、愛犬が自傷行為をすることもあります。
- 排泄を失敗する
- 吠えたり、遠吠えする
- 長時間、手や足を舐めたり噛んだりするなどの自傷行為
- 家具などを破壊させる
- 下痢や嘔吐する
上記のような行動をすることで飼い主がいない寂しさを紛らわしています。
このような症状がでたら早めに獣医さんやドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
飼い主の外出時に愛犬が吠えるのをやめさせる対処法6選
外出時に愛犬が吠えるようになってしまったら飼い主も愛犬もストレスが溜まってしまいます。
外出時に愛犬が吠えるのをやめさせる方法について獣医さんとドッグトレーナーさんに相談してみました。
その中で「飼い主ができること」について6つ教わりましたので1つ1つご紹介します。
出かける前や帰宅時に愛犬に声をかけない
飼い主さんが外出する際、犬は敏感になっています。
外出する直前は必要以上に撫でたり、名残惜しそうに声をかけるような態度は避けましょう。
これは、留守中の犬の「寂しい」気持ちを助長してしまうのを避けるためです。
そして、「行ってきます」と淡々とした態度で出かけます。
また、帰宅後も過度なスキンシップを取ったりするのは逆効果です。
留守番が当たり前のことであることを意識させ、留守番時の不安を取り除いてあげることが大切です。
飼い主に対して依存が強くならないようにする
分離不安症にならないためにも、日常生活の中でも愛犬との適度な距離を保つことが大切です。
依存が強くなると飼い主が外出するときに吠えたり、足を噛むなどの行動を起こしてしまう可能性もあります。
飼い主が外出する際に愛犬が吠える場合は、愛犬がひとりで過ごす時間を作るようにしてみてください。
ずっと一緒にいたいという気持ちをグッとこらえて、最初は短時間から隣のお部屋に移動して少し愛犬と離れてみることから始めてみるましょう。
その際、吠えてても、様子を見に行ったり声をかけたりしないことが大切です。
慣れてきたら10分、20分と徐々に留守番の間隔を長くしていきます。
愛犬がひとりでも安心できる状態を作ることで、吠える行動が少しづつ軽減していくことが多いです。
愛犬の好きなおもちゃを置く
飼い主が外出した際、愛犬が一人でも遊べるように部屋の中に愛犬のお気に入りのおもちゃを置いてあげましょう。
留守番時にだけ遊べる特別なおもちゃを用意してあげるのもおすすめです。
このようにひとりで過ごす時間を安心できるように工夫しましょう。
ただし、小さいサイズのものは誤飲の可能性もありますので十分に注意してください。
ペットカメラを置く
ペットカメラを使えば、留守番中でも愛犬にあなたの声を聞かせることができます。
また、愛犬がどんな風に過ごしているのかを見ることができるので飼い主も安心です。
我が家も使っています。
スマートフォンと連携しているので、仕事先でも愛犬の様子を確認することができるので安心です。
また、オヤツをあげたりできる機能が搭載されたものもあるので、留守番中の愛犬の寂しさを軽減してくれる場合もあります。
必ず戻ってくることを学習させる
愛犬は飼い主が戻ってくるのか、このまま一人になってしまうのではないかと不安にかられます。
「出かけても飼い主は戻ってくる」という認識ができるようになれば段々と吠えずに待っていられるようになります。
先ほどもお伝えしましたが、犬は賢いので、吠えたときに飼い主が様子を見にきたり声をかけたりすると、構ってくれると学習し、余計に吠えるようになります。
留守番の訓練をさせる
愛犬が飼い主に依存しすぎないように適切な距離を保つことが大切です。
まずは飼い主が近くにいなくても「安心」だと感じさせることです。
短時間の留守番を繰り返し、できたら褒めるようにします。
出来なくて吠えてしまっても決して叱りつけてはいけません。
改善するには時間がかかることが多いです。
ただし、なかなか治らない場合や、自分の足を血が出るくらいなめたり噛んだりしてしまう場合は分離不安症かもしれません。
その場合は、早めに獣医さんまたはドッグトレーナーさんに相談しましょう。
【まとめ】うちのわんこが吠えなくなった方法
いかがでしたか?
吠えることで愛犬が飼い主さんに必死に伝えようとしているんですよね。
実は、我が家のマロンが吠えるようになったのは「過度に心配しすぎた」ことが原因だと思われます。
留守番させるのが可哀そうで、妻も私も出かける前に不安そうな顔してしばらく抱っこしていました。
このように過度に甘えさせてしまった結果、余計に吠えるようになってしまったようです。
まずは、獣医さんが教えて下さった適度な距離を保つことから始めました。
隣の部屋で数分別々に過ごすトレーニングをしてみました。
最初はマロンも「キューン」とないていましたが、そのうち吠えなくなりました。
寂しそうに吠えると飼い主も不安になりますが、ここでグッと我慢。
愛犬が一人で過ごす時間も「楽しい」、「安心」だと思ってもらえるように訓練しました。
また、部屋から出てきた際は興奮が落ち着いてから愛犬に構うようにしました。
この行動を繰り返し徹底したところ、マロンは私たちが外出しても徐々に吠えなくなりました。
つい構いたくなってしまいますが、適度な距離感が大事なんですね。
現在、愛犬が吠えることで悩んでいる方のお役にたてれば嬉しいです。
放っておくと吠えるのが酷くなってしまうこともあるので、心配な方は獣医さんやドッグトレーナーさんに相談してみるといいでしょう。
時間はかかりますが、あきらめずにじっくり向き合っていきましょう。