この間、愛犬の散歩中に出会った1歳のワンちゃんの飼い主さんとお話していた時のことです。
そのワンちゃんは女の子で、普段はすごく大人しい子なんだそうです。
でも、ご飯中やご飯後になるとしばらく狂暴になると言うのです。
散歩中のそのワンちゃんは穏やで、とても暴れるようには見えません。
気になった飼い主さんが病院へ行ったところ「フード アグレッシブ」と言われたそうです。
気になったので「フードアグレッシブ」について詳しく調べてみることにしました。
フードアグレッシブは犬が本来持っている本能で行動を起こしてしまうことが多いですが、他にも原因があります。
また、兆候が現れたら早めに対策することが大切です。
そこで今回は、フードアグレッシブについて原因と飼い主ができる対策について詳しく解説します。
・フードアグレッシブの原因
・フードアグレッシブの予防や治し方
・まとめ
目次
フード アグレッシブとは?
フードアグレッシブとは、食べ物に関連することで攻撃行動を起こすことを言います。
食事中の犬に人や動物が近づいたり、犬が食べた後の食器を飼い主が片付ける際に、急に唸り声を上げたり、噛みついたりします。
これらの原因で起こるフードアグレッシブの反応には個体差があります。
ただ唸るだけの子もいれば、「ウーッ」と歯を剥き出して脅したり、実際に噛みついたり、襲いかかってくる子など様々です。
これは、本能的なもので、犬がその食べ物や食器を「取られる」という不安から生じることが多いです。
また、過去に食に対して満足な食事を与えられなかったなどの経験があるとこの症状がでてしまう傾向があります。
本気で噛みついてくると、大怪我につながることもあるので注意が必要です。
いつかは治まると飼い主さんが軽視していると状況が深刻化してしまうこともあります。
そのため、まずはフードアグレッシブが起こる原因を考え、対策していくことが大切です。
それができるのは飼い主さんだけなのです。
フード アグレッシブが起こる原因
犬が食事中や食後に攻撃性が高まっている場合は、フードアグレッシブの兆候が見られます。
野生にいれば、本来は吠えたり噛んだりすること行動も、正常な行動です。
しかし、家で飼っている犬の場合はそれらの行動を起こすと大怪我を負うことがあります。
対策することで愛犬の行動が改善できる可能性があります。
まずは、フードアグレッシブが起こる原因を突き止め、対策していきましょう。
ではさっそく、1つ1つ見ていきましょう。
本能によるもの
どのような動物にも当てはまる事ですが、「食欲」は本能の1つです。
食欲に対する本能は、野生時代から自然界で生きるために備わった習性ともいえます。
自分の食事を確保できなと動物は生きていくことができません。
食事に対する「執着」は、犬種によっても、またそれぞれの個体の性格によっても違います。
この「執着」こそが「フードアグレッシブ」を起こしてしまう大きな原因となるようです。
では、執着を引き起こす原因についてさらに詳しく見ていきましょう。
「マテ」、「おあずけ」などしつけが厳しい
食事前に長い間「マテ」や「おあずけ」を行っている飼い主さんが多いかと思います。
実は、この「マテ」が犬にとっては、ストレスと感じてしまい、食に対する執着を余計に強めてしまっているのかもしれません。
餌の入った皿を前に「マテ」や「おあずけ」させることは、犬にとっては「食べることを禁止されている」状態になります。
その時の犬の心理状態は、「このまま食べれないのではないのか」と不安になります。
そして、余計に「食べたい」という欲求を高めてしまい、フードアグレッシブを助長します
食事中に食器を取り上げられた
食事の際、飼い主が食器を触ると犬は「餌をとられる」と、犬が本来持っている本能が働くことがあります。
食事中に妨害されることが頻繁に起こると、犬はストレスが溜まり、フードアグレッシブの行動を起こす原因になります。
実際に、フードアグレッシブの行動を見せている犬の中には、食事中に餌の入った皿を取り上げられた経験を持つ子もいます。
また、食事以外の時間でも、飼い主の行動を見張るようになります。
そして、「餌をとられる」と勘違いすると、動きに反応して攻撃してくることもあります。
他にも、多頭飼いしている場合、他の犬に「餌をとられる」という心理が働くことがあります。
このこともフードアグレッシブを引き起こしてしまう要因となります。
過去に食事を満足に与えられなかった経験がある
保護犬を迎える場合、食事に対して辛い過去を持った犬もいます。
食事を制限され、満足に食べられなかったり、食事が与えられなかったなど、辛い記憶があるケースがあります。
それがトラウマとなってフードアグレッシブを引き起こしている可能性もあります。
フードアグレッシブ以外の可能性もある
逆にご飯を食べた満足感から嬉しくて暴れる犬もいます。
この場合、満たされた気持ちを表現しているので少しすれば落ち着くことが多いです。
ただし、この状態が続いたり、酷くなったり、攻撃してくるようなことがあればフードアグレッシブの可能性も否定できないでしょう。
フードアグレッシブはいつ起こるの?
それぞれの個体や犬種によってフードアグレッシブが出てくる時期も様々です。
フードアグレッシブは本能的なものが多いので、子犬からその兆候が見られることが多いです。
ある程度歳をとってから症状が出てくる子もいます。
「フードアグレッシブ」の予防や治し方
次にフードアグレッシブの対策について、愛犬との向き合い方を考えてていきましょう。
フードアグレッシブは犬の本能的なものなので、子犬のときにその傾向が見られる子もいます。
ただ、「まだまだ子犬だから」と放置するとひどくなり、食事中以外でも攻撃性が高まる可能性にもつながります。
フードアグレッシブと思われるような行動が見られたら早めに対処することをおすすまします。
成犬になると、改善するまでに長い年月がかかってしまうことも十分考えられます。
では、ここでは、飼い主ができる対策について詳しく解説します。
「マテ」や「おあずけ」をさせない
餌が入った皿を犬の前に置いたまま「マテ」や「おかわり」をさせるのは、フードアグレッシブの引き金になるかもしれません。
「マテ」を教えるのであれば、飼い主が犬の食事の準備中に待たせるだけにしましょう。
できる限り犬も安心して食事する時間を確保しましょう。
食事中にちょっかいを出すのをやめる
愛犬が可愛すぎて食事中にも写真や動画をとったり、頭を撫でたくなったりするかもしれません。
しかし、犬にとっては食事を邪魔されたと思いフードアグレッシブの原因へとつながることも考えられます。
また、食器に触ろうとすると「とられる」と思った犬は、飼い主がケージに近づくだけで唸り声や噛む行動を起こすこともあります。
愛犬が中々食べてくれない場合、心配になって、食事中の愛犬につい構いたくなりますが、グッと我慢です。
食事中が集中できるように安心した環境を作ってあげましょう。
【まとめ】フードアグレッシブについて
今回はフードアグレッシブについて解説しました。
愛犬がフードアグレッシブの行動がでると飼い主は戸惑うかもしれません。
特に愛犬に噛まれてしまうと飼い主も構えてしまいますよね。
犬は賢い動物なので、飼い主の不安は伝わり余計に威嚇してくることもあるかもしれません。
フードアグレッシブの兆候が見られたら早めに対策しましょう。
早めに対策することでその後の行動が治まってくる子もいます。
まずは、ご飯中はリラックスして食べてもらえるように工夫しましょう。
フードアグレッシブはすぐに直るものではないため、長期的な目線で改善していかないといけません。
まずは、フードアグレッシブについての知識を深め、どのように対策していくかを家族間で話し合ってみるのもおすすめです。
ランキングに参加しています。
応援ポチお願いします✨