最近はペット同伴OKのお店や観光地も増え、ペットを車に乗せてお出かけする人が増えてきましたよね。
我が家も動物病院へ行ったり、隣町の公園に行くときには愛犬を車に乗せて移動します。
ペットとのお出かけはとても楽しいものです。
ただ・・・。
この間、とても驚いたことがありました。
私は普段車で通勤しているのですが、赤信号で停車した私は“ふと”隣車線の車に目をやりました。
運転席側の窓から茶色の何かが動いているように見えたからです。
「え???」
私は、目を疑いました・・・
運転席側の窓からトイプードルが半分顔をだしていたのです。
まさかとは思いましたが、飼い主と思われる方がそのワンちゃんを抱っこしながら運転していました。
心の中がモヤっとしました。
たとえその方が運転に気を付けていても、後ろからぶつけられたり、予期せぬことが起こることだってあります。
もしかすると窓から投げ出されたり、ペットに気を取られて加害者になることだって十分考えられます。
その後、その車は曲がって行ってしまいましたが、今でも抱っこして運転しているかと思うとワンちゃんのことが心配でなりません。
ペットの乗車方法を間違えると道路交通法違反で処罰されることもあります。
後ほどご紹介しますが、実際に犬を膝に乗せて運転していた男性が道路交通法違反で現行犯逮捕された例もあります。
飼い主さんが犬を抱っこして運転することはいかに危険だということをわかってほしいです。
また、「助手席なら抱っこでもいいでしょ」
という認識の方が多いかもしれませんが、こちらも処罰されることもあります。
愛犬を車に乗せるには気をつけなければいけないことがたくさんあります。
・【道路交通法違反】こんな車の乗せ方をしていたら罰金・罰則
・ツイッターでの声
・正しい乗車方法や注意点
・車移動時におすすめなドライブグッズ
について詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでほしいワン。
目次
【道路交通法違反】こんな車の乗せ方をしていませんか?罰金、罰則について
車の窓から顔を出したり、犬を膝にのせたまま運転を実際に見たという方の声がツイッターでも多くあがっています。
読んでいるだけでハラハラします 😥
子どもにはチャイルドシートが義務化されていますが、ペットも大切な命です。
・犬を膝上にのせて運転
・窓から犬の顔を出す
これらは道路交通法違反になりますので絶対にやめましょう。
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
道路交通法第71条3項では、6歳未満の子供を乗車させる際にチャイルドシートの使用が義務付けられています。
運転席だけでなく、助手席、後部席でも子供を膝の上に乗せて運転していると、その運転手は道路交通法違反になり、1点減点されます。
人間がシートベルトをするように、犬にも安全対策が必要です。
犬などペットを膝の上にのせて運転する
先ほどのツイッターでもあがっていたように、小型犬を膝に乗せたまま運転している方が意外にも多くいます。
「うちの子は膝の上でも大人しくできるから大丈夫」という場合でも、犬を膝の上に乗せて運転していた場合、下記の道路交通法第55条第2項に抵触します。
こちらをご覧ください▼
(乗車又は積載の方法)
道路交通法第55条第2項車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。引用元:e-Gov法令検索
簡単に言うと、運転している時は運転している人の視野やハンドルなどの装置の操作を妨げてはいけないことだワン。
抱っこでの運転はハンドルやサイドミラーの確認を阻害する可能性が大きく、上記の道路交通法に触れる可能性があります。
抱っこして運転した場合の罰金は?
違反した場合は反則金6000円、違反点数1点が加算されます。
反則金を支払わなかった場合は刑事罰の対象となり、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。
犬が窓から顔を出している
犬を車内で自由にさせてながら、窓から犬が顔を出しているのを見かけたことがあるかもしれません。
「外の景色を見せてあげたい」
「犬が車酔いするから」
という飼い主さんも多いかと思います。
しかし、「車の窓から犬が顔を出すこと」も、道路交通法違反になります。
先ほどの道路交通法55条2以外にも、安全運転を義務づける道路交通法70条に抵触する可能性があります。
道路交通法第70条
車両等の運転手は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
引用元:e-Gov法令検索
窓から顔を出していると急ブレーキの際や後ろからぶつけられた際に窓から落下してしまう恐れがあります。
そうなれば愛犬の命を危険に晒すリスクも十分に考えられます。
犬が窓から顔を出していた時の罰金は?
犬が窓から顔を出したことで違反となれば、反則金9000円と違反点数2点が加算されます。
反則金を支払わなかった場合は刑事罰の対象となり、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。
助手席や後部座席で犬を抱っこするなら違反ではない?
助手席に犬を乗せること自体は道路交通法違反にはなりません。
ただし、乗せ方によっては違反となる場合があります。
助手席に座っている人が犬を抱っこしていても、犬が興奮して運転手の運転を妨げてしまうことだって十分にあり得ます。
そうなると道路交通法違反にあたります。
車内で犬を自由にさせる
運転席に限らずペットが自由に動き回っていると運転手の視界の妨げになったり、ハンドル操作が思うようにできないと非常に危険です。
万が一急ブレーキや事故を起こした際に犬が骨折したり命を落と恐れがあります。
また、飼い主さんがどれほど運転に気をつけていても、「絶対」はありえませんよね。
愛犬は自分でベルトを締めることができません。
大切な愛犬の命を守ることができるのは飼い主さんだけなのです。
実際に犬を助手席に乗せた飼い主の逮捕事例
実際に犬を乗せていて逮捕された事例もあるんだワン。
2012年の3月
トイプードルを膝の上に乗せて運転していた飼い主が警察の呼びかけに反応しないため逮捕。
2020年5月2日
札幌で警察が運転席側の窓から顔を出す犬を発見し、停車を求めましたが運転手が逃げようとしたため逮捕
愛犬を運転手の膝の上に乗せ、窓から顔を出させている行為は、道路交通法第55条2項の「運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げる行為」に該当します。
・窓から犬が顔を出している
このような行為をしている場合は今すぐにやめましょう。
逮捕も充分にありうるので正しい乗車方法を守ることが大切です。
過去に逮捕事例も発生しているため、絶対にやらないようにしましょう。また、他の人が膝の上で抱くのも、安全が確保されないため危険な乗せ方です。
犬などペットを乗車させるときの正しい乗車方法
車の乗せた際は犬が自由に動き回らないようにある程度動きを制限することが大切です。
以下の方法とおすすめなグッズをご紹介します。
ドライブベッド・ドライブシート
ドライブボックスまたはベッドをシートベルトに固定し、その中に犬を座らせます。
周りの様子が見えるため、犬は不安を感じにくいメリットがあります。
ボックスの中には、飛び出し防止用のリードがついているので安心です。
ドライブベッドについている飛び出し防止用のリードがついているのか必ず確認しましょう。
取り付け簡単、ヘッドレストにひっかけるだけで使えるドライブシートも人気です。
ハーネスを装着する
普段使用しているシートベルトの差込口に装着できる専用のハーネスがあります。
装着も簡単にできます。
安全性の高いものを選ぶことが大切です。
これなら紐が短いので動いても首に巻きつく心配もありません。
リードを車内に結びつけるのは危険です。
上記のシートベルトにつけるタイプと違い固定ができません。
また、リードは長いので飼い主さんが運転中に首にリードが巻き付いてしまう可能性もありますし、逆にリードが短すぎると座席から落ちたときに宙吊りになるなどの危険が伴います。
必ず専用のものを使用しましょう。
長距離運転の際に気を付けること
長距離移動の場合は、高速道路のサービスエリア内にあるドッグランを利用するなどしてトイレ休憩をとってあげてください。
車酔いをしてしまうペットもいるので、しっかりと休憩をとることが大切です。
1時間に1回程度休憩をとることをおすすめします。
また、熱中症に気を付け、こまめに水分補給しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人間にはシートベルト、小さいお子さんはチャイルドシートが義務付けられていますよね。
犬も大切な家族です。
「うちは大人しく座っているから大丈夫。」とリードもつけず、自由にさせているのは大変危険です。
また、犬を膝の上に乗せて運転したり、抱っこしながら窓を開けるのは絶対にやめましょう。
急ブレーキを踏んだだけで、ペットが転倒して骨折したり、事故が起これば車外に放り出されてしまう可能性もあります。
正しい乗車方法で大切な愛犬の命を守りましょう。